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お着物というのは、生地で染めるのに、縫ったら柄が合います。これを合口(あいくちあわせ)と言います。
縫ってから染めるわけでもないのに、これって、不思議じゃないでしょうか?
ーときつかぜーの打掛は、手描きで、同じ水彩画を二枚描くのと同じ。
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特に、ーときつかぜー独特の染め、風彩染は、濡らしながら染めます。いわゆる、水彩画で空を二枚別々に描いて、繋がるように描く。そんなことをしています。
その合わせ方は、「ちらっと見ながら」します。
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先に染めたところは、乾いて色も落ち着いています。対して、今やっているところは、濡れているので色が明るく見えます。
その二枚が、ぴたりと色目が合うように、勘で染めていきます。
三段合わせたら一人前の所を、百段合わせるのが「風彩染」です。
こちらは裏面です。この「鉛筆あたり」だけを頼りに、染めていきます。
この、色目の段合わせの多さが、-ときつかぜ-の他にないところ、美しさの秘訣でもあります。
「色と色が途切れず繋がる打掛」
着物は、柄が合うものを「格が高い」と言います。
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