「素描友禅」と呼ばれる細密描写
カチン描きという超細密の墨線描きの後は、やはり筆にて彩色をしていきます。
通常の手描きと違い、糊の縁取りがないので、墨戦ピッタリで色の滲みが止まるようにするのは至難の業です。
たった一輪の牡丹を描くのに、半日かかるのです。けれど、それは、うつくしく、深く、瑞々しく描きたいから。

打掛の牡丹は縁起の良い柄
ちなみに牡丹の花は、「富貴(ふうき)」とも言われ、「百花の王」とも言われます。お祝いにふさわしいお花の代表格ですね☆この打掛でも、前身ごろのメインに位置しております。

圧巻の絵力ですね。
ここに「風彩染」のぼかし色が入ると、また生まれ変わります。

でも、本当の花は、着てくださる貴方ご自身です。ですから、昔の人は、きものを着る人を「華主」と言ったそうです。
新しい人生が、どうぞ豊かなものになりますように。
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