打掛②『海と空の出逢う場所』

②「海」を生地へ移す(movieもあります)

打掛の生地に、直接筆を置いていきます。

これは、図案編で描いた図案の上に、直接紙を置き、下から光を当ててトレースしていくのです。黙々と、好きな音楽聴いたり話題のアニメの話をしたりしながらの作業になりました。

この作業がミスればすべて失敗しますが、そうして作業する方が、感性重視の自分としては、はかどります。

そして、60時間ほどかけて、図案を生地に写せば、後は染に行ける。

とはならないんですね(!!)

そう、染めの打掛の最大の難所、合口(あいくち)あわせがあるのです!!!縫い口の柄をピッタリ合わせるための下描きですね。写真の縦線同士が合口になります。これは、図案を写しただけでは生地の微妙なふくらみでずれるので、それを調整して下描きします。

ときつかぜを主宰する一真工房は、お着物の合口合わせで日本一の技術を持っています。これだけの色数を合わせることは、純粋に難しいのですね。全部バラバラの状態で染めていますので。

縫い口の柄が合うことは、「縁がつながること」に繋がります。また、格の高さも決まります

ときつかぜの打掛は、すべての合口が色が繋がる、縁起の良い打掛にしております

この打掛を羽織る方に、「時津風」が吹きますことを心よりお祈りして、染を続けて参ります。

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